年末年始に家族が亡くなったら?火葬を待つ数日間に決めておきたいこと
年末年始に家族が亡くなると、火葬までに思った以上の日数がかかることがあります。
火葬場が元日などに休み、休み明けには予約が重なるためです。
株式会社goennで、お墓や納骨堂を探す方と寺院・石材店をつなぐ仕事をしている𫝆橋計貴(いまはし かずき)です。
待つ数日間は落ち着きませんが、やることを順番に片づければ慌てずに済みます。
この記事では、亡くなった当日にやること、待つ間に決めておきたいこと、今は決めなくていいことを分けて整理します。
【この記事の結論】年末年始の火葬待ちで決めること・決めなくていいことがわかる5つのポイント
- 年末年始は火葬場の休み(1月1日だけ、1月1日から3日までなど地域で違う)と休み明けの混雑が重なり、火葬まで1週間ほど待つこともあります。
- 亡くなった当日に決めるのは病院からの搬送先と安置する場所で、葬儀の内容までその場で決める必要はありません。
- 死亡届は亡くなったことを知った日から7日以内に出し、夜間・休日の窓口で預かってもらえる自治体も多いものの、火葬許可証がいつ出るかは自治体によって違います。
- 火葬を待つ間は、安置の場所と日数分の費用、葬儀の形と日程、菩提寺と親族への連絡を決めておきます。
- 納骨先やお墓は、納骨の時期に法律上の期限がないため、火葬が終わってから家族で考えても間に合います。
年末年始に亡くなったら火葬はいつ?元日の休場と休み明けの混雑で待つ日数が延びる
火葬場の多くは1月1日が休み。三が日や友引を休む施設もある
火葬場の休みは、自治体の条例などで決まっています。
長野市の斎場は1月1日、相模原市営斎場は1月1日から3日までが休場で、相模原市は各月の第4友引の日も火葬炉を使えません。
お住まいの地域の火葬場の案内を、一度確かめてください。
また、火葬は原則として亡くなってから24時間を経過しないと行えません(墓地、埋葬等に関する法律第3条)。
大晦日の夜に亡くなれば、元日だけが休みの火葬場でも、火葬は早くて1月2日です。
休み明けは予約が集中し、1週間ほど待つこともある
休み明けの火葬場には、休みの間に亡くなった方の予約が重なります。
冬はもともと火葬が増える季節で、相模原市営斎場は1月から3月に火葬炉の利用時間を1時間延ばしています。
首都圏の葬儀会社は、年末年始は1週間ほど待つケースも多いと取材に答えています(オリコンニュース)。
待つ日数が延びれば、安置やご遺体の保全にかかる費用も増えます。
亡くなった当日にやること。搬送先の手配と死亡届は年末年始も止まらない
病院からの搬送と、安置する場所を決める
病院で亡くなった場合、最初に決めるのはご遺体をどこへ運ぶかです。
早めの搬送を求める病院もあるため、葬儀社に連絡して寝台車を手配します。
安置先は自宅か、葬儀社などの安置施設です。
病院から葬儀社を紹介されても、その場で葬儀の内容まで決めなくてかまいません。
先ほどの葬儀会社も、対応に違和感があれば、早い段階なら基本的に搬送料などの精算だけで断れると話しています。
死亡届と火葬許可は、夜間・休日の窓口でも預かってもらえる
死亡届は、亡くなったことを知った日から7日以内に出します(戸籍法第86条)。
7日目が閉庁日にあたるときは翌開庁日が期限で、夜間・休日の窓口で届書を預かってくれる自治体も多くあります。
気をつけたいのは火葬許可証です。
札幌市は、許可証を渡せるのは8時45分から17時15分までに死亡届を出した場合に限ると案内しています。
届出は葬儀社が代わりに出すことも多いので、許可証がいつ出るかも確かめておくと安心です。
火葬を待つ数日間に決めておきたいこと
待つ間に決めておきたいことを、表にまとめました。
| 決めること | 誰と話すか | 目安 |
|---|---|---|
| 安置の場所と、日数分の費用 | 葬儀社 | 亡くなった当日〜翌日 |
| 葬儀の形と日程 | 家族・葬儀社 | 火葬場の空きを確かめながら |
| 菩提寺への連絡 | 菩提寺 | 日程を決める前 |
| 親族・知人への連絡 | 家族 | 日程が決まりしだい |
安置の場所と、延びた日数分の費用を確かめる
自宅に安置するならドライアイス代が、安置施設に預けるなら利用料が、日数分かかります。
見積もりの段階で、何日分の費用が入っているかを確かめてください。
国民生活センターも、「見積書は必ず受領し、内容(明細)をよく確認しましょう」と呼びかけています。
打ち合わせを親族など複数人で行うことも、同じ資料ですすめられています。
葬儀の形と日程は、帰省している家族がそろううちに話す
葬儀には、家族葬、通夜を省く一日葬、式を行わない火葬式(直葬)などの形があります。
年末年始は親族が帰省していて、顔をそろえて話しやすい時期でもあります。
待つ時間があったおかげで遠方の親族も参列できた、という遺族の声もあるそうです(オリコンニュースの同記事)。
この数日は、お別れの準備にあてる時間だと私は考えています。
菩提寺には、日程を決める前に一報を入れる
菩提寺(先祖代々のお墓があるお寺)とお付き合いがある場合は、葬儀の日程を決める前に連絡します。
お寺によっては年末年始の行事もあるため、早めに伝えると日程を合わせやすくなります。
菩提寺が分からない場合は、葬儀社に相談すると僧侶を手配してもらえることもあります。
今は決めなくていいこと。納骨先やお墓は四十九日のあとでも間に合う
納骨先・お墓・仏壇は、火葬が終わってから考えていい
火葬を待つ間に、お骨をどこに納めるかまで決めなくてかまいません。
納骨の時期に法律上の期限はなく、四十九日や一周忌など、家族が納得できる節目で行えます(詳しくは納骨はいつするもの?)。
慌ただしい数日でお墓まで決めようとしても、比べる余裕はありません。
選択肢は、思っているより多いですよ。
納骨先をゆっくり決めたいご家族には、goennが運営するtaguruの預骨サービスという方法もあります。
ご遺骨を送る「おくるだけ」と、スタッフがご自宅までお迎えに伺う「おむかえ」があり、ご事情に合わせて選べます。
年金や銀行などの手続きは、休み明けにまとめて進める
役所の窓口や金融機関の多くは、年末年始は休みです。
年金や銀行口座の手続きには期限のあるものもあるので、休み明けに一覧にして確かめてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 元日に亡くなった場合、死亡届はいつまでに出せばいいですか?
亡くなったことを知った日から7日以内で、7日目が役所の休みなら翌開庁日が期限です。
火葬許可証がいつ出るかは自治体で違うため、葬儀社を通じて確かめてください。
Q. 火葬まで1週間かかっても、ご遺体は大丈夫ですか?
ドライアイスや安置施設の保冷設備で、ご遺体の状態を保ちます。
長くなりそうなときは、保全の方法と費用を葬儀社に確かめておくと安心です。
Q. 年末年始は葬儀費用が高くなりますか?
安置の日数が延びるぶん、安置料やドライアイス代が増えやすくなります。
見積書で何日分の費用が含まれているか、どんな場合に追加料金がかかるかを確かめてください。
まとめ
年末年始に亡くなると、火葬まで数日から1週間ほど待つことがあります。
当日は搬送先と安置先を決め、死亡届は夜間・休日の窓口も使えます。
待つ間に安置の費用、葬儀の形、菩提寺と親族への連絡を決めておけば、納骨先やお墓は火葬のあとで十分です。
大事なのは、形ではなく、想いが届くかどうかです。
高齢のご家族がいる方は、地域の火葬場が年末年始のどの日に休むのか、一度調べておいてください。
納骨先を考える段階になったら、goennのお墓検索で地域と種類から比べられます。
執筆・監修:𫝆橋計貴(株式会社goenn 代表取締役)
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