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迎骨とは?費用から流れ、送骨との違いまで葬祭カウンセラーが徹底解説

2026.02.05
2026.02.05

「お墓の管理が難しい」「費用を抑えたいけれど、故人の供養はきちんとしたい」

こうしたお悩みをお持ちではありませんか?葬祭カウンセラーの新原秀崇です。

近年、お墓を持たない新しい供養の形として「迎骨(げいこつ)」という選択肢が注目されています。
しかし、まだ新しいサービスのため、「送骨と何が違うの?」「費用はどれくらい?」「本当に安心できるの?」といった疑問や不安を感じる方も少なくないでしょう。

この記事では、エンディング領域の専門家として、迎骨の基本から費用、流れ、送骨との違い、そして後悔しないための選び方まで、あなたの不安に一つひとつ丁寧にお答えします。

【この記事の結論】迎骨のポイント早わかり表

項目結論
迎骨とは?専門スタッフが自宅へ訪問し、遺骨を預かり永代供養するサービスです。
費用は?総額4万円〜が目安です。(基本料3万円+出張費1万円〜)
送骨との違いは?専門スタッフが訪問するか(迎骨)、自分で郵送するか(送骨)が最大の違いです。
最大の注意点は?一度合祀されると、遺骨は二度と取り出せません

迎骨とは?自宅で眠る遺骨を供養する新しい選択肢

迎骨の基本的な意味と目的

迎骨(げいこつ)とは、ご自宅などに保管されているご遺骨を、専門のスタッフが直接引き取りに伺い、責任を持って永代供養をしてもらうサービスのことです。

近年、私たちのライフスタイルは大きく変化し、それに伴い供養の形も多様化しています。
少子高齢化や核家族化が進み、「お墓の跡継ぎがいない」「子どもに負担をかけたくない」といった理由から、従来のお墓を持たない選択をする方が増えているんです。

実際に、2025年の調査では、お墓の購入者のうち約半数にあたる48.5%が、承継を前提としない樹木葬を選んでいるというデータもあります。
迎骨は、こうした社会背景の中で生まれた、現代のニーズに寄り添う新しい供養の選択肢と言えるでしょう。

迎骨は誰が提供している?信頼できるサービスなの?

迎骨サービスは、主にNPO法人や寺院によって提供されています。
「どこの誰がやっているのか分からないと不安」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの団体は社会貢献を目的として活動しており、その活動はテレビや新聞などのメディアで紹介されることもあります。

例えば、東京都新宿区の南春寺と協力して活動しているNPO法人「終の棲家なき遺骨を救う会」は、NHKをはじめとする多くのメディアで紹介されており、信頼できる活動団体の一つです。
サービスを選ぶ際は、このように運営母体が明確で、活動実績が公開されているかどうかを確認することが、信頼できるサービスを見極める上での重要なポイントとなります。

迎骨にかかる費用は?内訳と一般的なお墓との比較

迎骨の費用相場と内訳を解説

迎骨の費用は、サービス提供者によって異なりますが、おおよその相場は基本料金3万円に、スタッフの出張費用(交通費など)として1万円~が加わる形が一般的です。
つまり、総額としては4万円程度から利用できるケースが多いようです。

例えば、先ほど紹介したNPO法人「終の棲家なき遺骨を救う会」では、永代供養料、読経料などがすべて含まれた基本料金3万円に加え、迎骨の場合は出張費として2万円が必要となり、合計5万円でサービスを提供しています。

何にいくらかかるのか、費用の内訳が明確に示されているかどうかも、信頼できるサービス提供者を選ぶ上での大切な基準です。

一般的なお墓や他の供養方法との費用比較

迎骨がいかに経済的負担の少ない選択肢であるか、他の供養方法と比較してみましょう。

供養方法費用相場
迎骨4万円~10万円程度
送骨3万円~5万円程度
合祀墓5万円~30万円程度
樹木葬20万円~80万円程度
納骨堂30万円~100万円程度
一般的なお墓(墓石建立)150万円~300万円程度

このように、従来のお墓を建てる場合に数百万円単位の費用がかかるのに対し、迎骨は数万円からと、費用を大幅に抑えることが可能です。
これは、経済的な理由でお墓を持つことが難しい方にとって、非常に大きなメリットと言えます。

迎骨の具体的な流れを6ステップで徹底解説

迎骨を利用する際の具体的な流れを、ステップごとに見ていきましょう。

ステップ1:申し込み

多くのサービスでは、公式ウェブサイトの申し込みフォームや電話から申し込みが可能です。
24時間受け付けているサイトも多く、ご自身の都合の良いタイミングで手続きを進められます。

ステップ2:支払い

申し込み後、費用の支払いを行います。
支払い方法は、銀行振込やクレジットカード決済など、サービス提供者によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。

ステップ3:僧侶やスタッフからの連絡と日程調整

支払いが確認されると、担当の僧侶やスタッフから電話で連絡が入ります。
ここで、ご遺骨を引き取りに伺う具体的な訪問日時を調整します。

ステップ4:僧侶やスタッフの訪問と遺骨の引き渡し

約束の日時になると、僧侶やスタッフがご自宅を訪問します。
ご遺骨をお渡しする際には、簡単な読経を行ってくれる場合もあります。
直接顔を合わせて、大切なご遺骨を託せることは、迎骨ならではの大きな安心感につながります。

ステップ5:必要書類の準備と提出

ご遺骨を引き渡す際には、以下の書類が必要となります。事前に準備しておきましょう。

  • 火葬許可証(または埋葬許可証、改葬許可証)の原本
  • 申込者の身分証明書のコピー(運転免許証、健康保険証など)

万が一、火葬許可証を紛失してしまった場合でも、火葬を行った市区町村の役所で再発行が可能です。
ただし、5年以上経過していると再発行が難しい場合もあるため、早めに確認・相談することをおすすめします。

ステップ6:永代供養墓への納骨と供養

引き取られたご遺骨は、提携する寺院の永代供養墓へ丁寧に納骨されます。
その後は、お盆やお彼岸などの節目に合同で供養が行われ、永代にわたって安らかに祀られます。
後日、納骨が完了したことを知らせる「埋葬証明書」などが郵送されてくるのが一般的です。

迎骨と送骨、どちらを選ぶべき?メリット・デメリットで比較

迎骨とよく比較されるサービスに「送骨(そうこつ)」があります。どちらを選ぶべきか、それぞれの特徴を理解して判断しましょう。

関連記事: 送骨とは?遺骨を郵送する方法・流れ・費用を初心者向けに解説

送骨とは?迎骨との根本的な違い

送骨とは、ご遺骨を自分で梱包し、郵便局の「ゆうパック」を利用して寺院や霊園に郵送するサービスです。
迎骨との最も大きな違いは、専門のスタッフが自宅に来るか、来ないかという点にあります。

【比較表】迎骨 vs 送骨|費用・手間・心理的側面を徹底比較

比較項目迎骨送骨
費用4万円~10万円程度3万円~5万円程度(比較的安い)
手間少ない(日程調整のみ)やや多い(梱包・発送作業が必要)
お見送りの可否可能(直接手渡せる)不可(郵送のみ)
心理的負担少ない(安心感が大きい)やや大きい(郵送に抵抗を感じる場合も)
おすすめな人最後のお別れを大切にしたい人費用を最優先したい人

葬祭カウンセラーがアドバイス!あなたに合うのはどっち?

どちらのサービスがご自身に合っているかは、何を最も重視するかによって決まります。

  • 費用を少しでも抑えたい、手続きの手間を厭わないという方は、送骨が適しているでしょう。自分で梱包し発送する必要はありますが、その分、出張費用がかからず、最も経済的な選択肢の一つです。
  • 費用はかかっても、故人との最後のお別れを大切にしたい、専門家に直接託す安心感が欲しいという方には、迎骨を強くおすすめします。僧侶やスタッフが直接訪問してくれるため、「ゆうパックで送るのは忍びない」と感じる方の心理的な負担を大きく和らげてくれます。

後悔しないために。迎骨・送骨を利用する際の注意点

迎骨や送骨は非常に便利なサービスですが、利用する前に必ず知っておくべき注意点があります。

一度合祀されると遺骨は取り出せない

これは最も重要な注意点です。
永代供養の多くは、他のご遺骨と一緒に一つの場所に納骨する「合祀(ごうし)」という形をとります。
一度合祀されると、ご遺骨を個別に取り出すことは二度とできなくなります

「後から分骨しておけばよかった」と後悔することのないよう、必ず事前に親族間で十分に話し合い、全員の合意を得てから進めるようにしてください。

「ゆうパック」でしか遺骨は送れない

送骨を利用する場合、ご遺骨を配送できるのは日本郵便の「ゆうパック」だけです。
他の宅配業者は、約款で遺骨の配送を認めていません。

これは、万が一の紛失や破損の際に、その損害を金銭で賠償することができない、という考えに基づいています。
ご自身で送骨を行う際は、必ずゆうパックを利用しましょう。

信頼できるサービス提供者の見極め方

残念ながら、供養に関わるサービスの中には、高額な追加費用を請求したり、ずさんな管理を行ったりする悪質な業者が存在する可能性もゼロではありません。
後悔しないためには、以下の点をチェックし、信頼できるサービス提供者を慎重に見極めることが大切です。

  • 運営母体が明確か(寺院やNPO法人など、信頼できる団体か)
  • 費用体系が明確か(追加費用の有無などを事前に確認する)
  • 供養内容が具体的か(どのような場所で、どのように供養されるのか)
  • 口コミや評判は悪くないか

よくある質問(FAQ)

Q: 迎骨や送骨は、宗教や宗派に関係なく利用できますか?

A: はい、ほとんどのサービスで宗旨・宗派不問で利用できます。
ただし、納骨後の供養はサービス提供者である寺院の宗派に則って行われるのが一般的です。
事前に確認しておくとより安心です。

Q: 火葬許可証を紛失してしまいました。どうすればいいですか?

A: ご安心ください。火葬許可証は、火葬を行った市区町村の役所で再発行が可能です。
再発行には手数料がかかる場合がありますので、管轄の役所にお問い合わせください。
私たち専門家にご相談いただくことも可能です。

Q: 複数の遺骨を一度に迎骨してもらうことはできますか?

A: はい、可能です。多くのサービスで複数のご遺骨を同時に受け付けています。
ただし、費用はご遺骨1柱ごとにかかるのが一般的です。申し込み時に必ず確認しましょう。

Q: 迎骨や送骨をした後、お墓参りはできますか?

A: はい、できます。納骨先の永代供養墓へは、基本的にいつでも自由にお参りすることが可能です。
ただし、お盆などの繁忙期には混雑が予想されるため、事前に寺院に確認することをおすすめします。

Q: 遺骨をずっと自宅に置いておくのは、法律的に問題ないのでしょうか?

A: 法律(墓地、埋葬等に関する法律)では、遺骨を「埋葬」する場所は定められていますが、自宅で保管(供養)すること自体を禁じる規定はありません。
ただし、ご自身が亡くなった後にそのご遺骨の行き場がなくなってしまう可能性があるため、将来的な供養方法については考えておく必要があります。

関連記事: 遺骨の自宅保管はいつまでOK?法律から見る保管方法と「その後」の供養

まとめ

今回は、新しい供養の形である「迎骨」について、費用や流れ、送骨との違いを中心に解説しました。
迎骨は、費用を抑えながらも、専門のスタッフに直接遺骨を託し、永代にわたる供養をお願いできる、安心感のある選択肢です。

大切なのは、ご自身の状況や故人への想いと向き合い、様々な選択肢の中から「これなら」と納得できる方法を見つけることです。
供養の形は時代と共に変化しますが、故人を大切に想う心は変わりません。

この記事が、あなたの心の負担を少しでも軽くし、次の一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。
もし、まだ迷いや不安があれば、一人で抱え込まず、ぜひ私たちのような専門家にご相談ください。

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