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お墓参りの時期はいつが最適?お盆・お彼岸から避けるべき日まで専門家が徹底解説

2026.01.15
2026.01.15

「お墓参り、いつ行けばいいのだろう?」
多くの方が一度は抱くこの疑問。
お盆やお彼岸が大切なのは知っているけれど、具体的な日程や、逆に行ってはいけない日があるのか気になりますよね。

ご安心ください。
この記事では、お墓や供養の専門家である私、新原秀崇が、伝統的な時期の意味から現代のライフスタイルに合わせた考え方まで、あなたの疑問に実直に、そして誠実にお答えします。

この記事を読めば、自信を持って、心穏やかにお墓参りができるようになります。

【この記事の結論】お墓参りの時期に厳密なルールはありません

  • 一番の適期は「行きたいとき」
    故人やご先祖様を想う気持ちが最も大切です。「会いたい」「感謝を伝えたい」と感じたときが最適なタイミングです。
  • 代表的な時期は「お盆」と「お彼岸」
    ご先祖様との繋がりを感じやすい特別な期間とされています。2026年の具体的な日程は本文で解説しています。
  • 避けるべき時間帯は「日没後」
    安全上の理由から、夜間のお参りは避けましょう。午前中が理想ですが、午後でも問題ありません。
  • 行けない場合は「自宅での供養」も
    仏壇に手を合わせたり、お墓のある方角を向いて心の中で語りかけたりするだけでも、立派な供養になります。

お墓参りの時期ガイド

この記事の目次

結論:お墓参りは「行きたいとき」が一番の適期です

まず、皆様の心にあるかもしれない不安を取り除くために、結論からお伝えします。
お墓参りに行く時期に、厳密な決まりはありません。
「この日に行かなければならない」「この日は絶対に行ってはいけない」というルールは、仏教の教えには存在しません。

最も大切なのは、故人やご先祖様を想うあなたの気持ちです。
「会いたいな」「感謝を伝えたいな」「報告したいことがあるな」と感じたときが、あなたにとって一番のお墓参りのタイミングと言えるでしょう。

とはいえ、古くから大切にされてきた時期があるのも事実です。
お盆やお彼岸といった時期には、それぞれに深い意味が込められています。
以降のセクションでは、それらの伝統的な時期の意味を紐解きながら、現代の私たちがお墓参りとどう向き合っていくべきかを、具体的に解説していきます。

なぜお墓参りをするの?専門家が解説する3つの大切な意味

お墓参りの時期を考える前に、そもそも私たちがなぜお墓参りをするのか、その本質的な意味について少し考えてみましょう。
単なる慣習としてではなく、その意味を理解することで、一度一度のお参りがより心豊かなものになります。

1. 故人やご先祖様への感謝と供養を伝えるため

お墓参りの最も基本的な意味は、故人やご先祖様への感謝と供養を伝えることです。

私たちが今ここに存在するのは、数えきれないほどのご先祖様が命を繋いできてくれたからです。
その命の繋がりへの感謝を伝え、故人があの世で安らかに過ごせるようにと冥福を祈る「供養」の気持ちを形にする行為が、お墓参りです。

お墓をきれいに掃除し、美しいお花やお線香をお供えし、静かに手を合わせる。
その一連の行いを通じて、私たちは目には見えない存在への感謝と敬意を表します。

2. 家族の近況報告と、自分を見つめ直すため

お墓は、故人との対話の場所でもあります。

「無事に学校を卒業しました」
「新しい家族ができました」
「仕事でこんなことがありました」

人生の節目や日々の出来事を報告することで、心の中で故人との繋がりを感じることができます。
それは、まるで生前のように語りかける、大切なコミュニケーションの時間です。

また、忙しい日常から少し離れ、ご先祖様が眠る静かな場所で自分自身のルーツと向き合うことは、心を落ち着け、自分を見つめ直す貴重な機会にもなります。
明日への活力を得るための、心の拠り所とも言えるでしょう。

3. 家族や親族との絆を再確認するため

現代社会では、家族や親族が一同に会する機会は少なくなっています。
お盆やお彼岸のお墓参りは、普段は離れて暮らす人々が集まる、大切なきっかけとなります。

皆で一緒にお墓を掃除したり、ご先祖様の思い出話を語り合ったりすることで、世代を超えた家族の絆が再確認されます。
子どもたちにとっては、自分のルーツを知り、命の尊さを学ぶ貴重な教育の機会にもなるでしょう。

関連記事: お墓参りの持ち物すべて解説!基本リストからマナー、宗派の違いまで

【時期別】お墓参りの代表的なタイミングと2026年の具体的な日程

お墓参りは基本的にいつでも良いとされていますが、多くの方がお参りする代表的な時期があります。 それぞれの時期の意味と、2026年の具体的な日程をご紹介します。

お盆:ご先祖様の霊をお迎えし、お見送りする大切な期間

お盆は、ご先祖様の霊が家に帰ってくるとされる期間です。
この時期のお墓参りは、家に帰ってくるご先祖様をお迎えに行くという意味合いがあります。

一般的に、お盆の期間は8月13日〜16日ですが、東京など一部の地域では7月13日〜16日に行われます。

2026年のお盆(8月盆/月遅れ盆)
盆の入り(迎え盆)8月13日(木)
中日8月14日(金)
盆の明け(送り盆)8月16日(日)

特に、ご先祖様をお迎えする13日の盆の入りにお墓をきれいに掃除し、お参りをするのが丁寧な形とされています。

お彼岸:あの世とこの世が最も近くなる特別な7日間

お彼岸は、春と秋の年2回あります。
仏教では、私たちがいるこの世を「此岸(しがん)」、ご先祖様がいる悟りの世界を「彼岸(ひがん)」と呼びます。
太陽が真東から昇り真西に沈む春分の日秋分の日は、此岸と彼岸が最も通じやすくなる日と考えられており、この日を中日とした前後3日間、合計7日間がお彼岸の期間となります。

【2026年(令和8年)春のお彼岸】

  • 期間: 3月17日(火)~ 3月23日(月)
  • 中日(春分の日): 3月20日(金・祝)

【2026年(令和8年)秋のお彼岸】

  • 期間: 9月20日(日)~ 9月26日(土)
  • 中日(秋分の日): 9月23日(水・祝)

この期間、特に中日はご先祖様への想いが届きやすいとされ、お墓参りに最適な日とされています。

命日:故人とのご縁を再確認する日(祥月命日と月命日)

故人が亡くなった日を「命日」と呼びますが、これには2種類あります。

  • 祥月命日(しょうつきめいにち)
    故人が亡くなった月と日が同じ日。年に一度だけ訪れる、最も大切な命日です。
  • 月命日(つきめいにち)
    故人が亡くなった日と同じ日。祥月命日以外の毎月訪れます。

例えば、7月15日に亡くなった場合、毎年7月15日が「祥月命日」、それ以外の月の15日が「月命日」となります。
祥月命日には法要を営むことも多く、故人とのご縁を再確認する大切な一日です。 月命日のお墓参りは必須ではありませんが、故人を偲ぶ良い機会となるでしょう。

年末年始:1年の感謝を伝え、新たな年への決意を報告する

年末年始にお墓参りをすることも、とても意義深いものです。

  • 年末
    一年間無事に過ごせたことへの感謝をご先祖様に報告し、お墓をきれいに掃除して、清々しい気持ちで新年を迎える準備をします。
  • 年始
    新年の挨拶と、その年の抱負や家族の健康を祈願します。

年末年始は家族や親族が集まりやすい時期でもあるため、皆で揃ってお参りする良い機会にもなります。

お墓参りで避けるべき日や時間帯はある?気になる疑問を解消します

「お墓参りに行ってはいけない日がある」という話を聞いたことがあるかもしれません。
ここでは、そうした気になる疑問について、専門家の立場から明確にお答えします。

「仏滅」や「友引」にお参りしても問題ありません

結論から言うと、「仏滅」や「友引」といった六曜(ろくよう)とお墓参りは全く関係ありません。

六曜はもともと中国から伝わった占いが元になっており、仏教の教えとは無関係です。
したがって、「仏滅だから縁起が悪い」などと気にする必要は一切ありません。

ただし、ご家族やご親族の中に六曜を気にされる方がいる場合は、無用なトラブルを避けるためにも、日程を相談するなどの配慮をするとより丁寧でしょう。

縁起が悪い?「29日」や「大晦日」の考え方

一部で、以下のような日のお墓参りは避けた方が良いという考え方もあります。

  • 29日: 「二重の苦」を連想させるため。
  • 大晦日: 「一夜飾り」と同様に、年末ぎりぎりの慌ただしいお参りは避けるべきという考え方。

これらも基本的には迷信の範囲です。
一方で、29日を「福(ふく)」と読む考え方もあります。
最も大切なのは日取りの語呂合わせではなく、心を込めてご先祖様に感謝を伝える気持ちです。ご自身の気持ちやご家族の考え方を尊重して判断すれば問題ありません。

時間帯は「午前中」が理想。でも午後でも大丈夫

お墓参りの時間帯については、「午前中が良い」とされています。
これは、他の予定よりもご先祖様への挨拶を優先するという、敬意の表れと考えられているためです。

しかし、現代のライフスタイルでは、遠方にお墓があったり、仕事の都合で午前中にお参りするのが難しい場合も多いでしょう。
午後にお参りしても、全く問題ありません。 大切なのは時間帯よりも、お参りしたいという気持ちです。

ただし、安全上の理由から日没後(夜間)のお参りは避けるべきです。
足元が見えにくく転倒の危険があるほか、防犯上の観点からもお勧めできません。 霊園や寺院の開園時間も確認しておきましょう。

現代の供養のかたち:お墓参りに行けない時の3つの対処法

「お墓が遠くてなかなか行けない」「高齢で頻繁にお参りするのは難しい」
様々な事情でお墓参りに行けないことに、心を痛めている方もいらっしゃるでしょう。
仏教の教えでは、お墓参りに行けないからといって罰が当たるようなことはありませんので、ご安心ください。
ここでは、現代のライフスタイルに合わせた供養の方法を3つご紹介します。

1. 自宅の仏壇に手を合わせ、心を込めて供養する

お墓参りに行けない場合、まずはご自宅の仏壇に手を合わせましょう。
お墓がご先祖様の家であるなら、仏壇は家庭内にある小さなお寺のようなものです。

お花やお供え物をし、お線香をあげて静かに手を合わせることで、故人を想う気持ちは必ず届きます。
仏壇がない場合でも、お墓のある方角に向かって手を合わせ、心の中で語りかけるだけでも立派な供養になります。

2. お墓参り代行サービスを利用する

自分でお参りするのが難しい場合に、専門の業者が代わりにお墓の掃除やお参りをしてくれる「お墓参り代行サービス」という選択肢もあります。

お墓参り代行サービスの主な内容

  • お墓の清掃(墓石の水洗い、雑草取りなど)
  • お花やお線香のお供え
  • 合掌礼拝
  • 作業前後の写真付き報告書

高齢の方や、お墓が遠方にある方が主に利用されています。 費用はサービス内容によって異なりますが、1万円~3万円程度が相場です。 信頼できる業者を選ぶことが大切です。

3. オンライン墓参りなど、新しい技術を活用する

私たち株式会社goennでも取り組んでいますが、近年ではIT技術を活用した新しい供養のかたちも生まれています。

例えば、霊園のスタッフがビデオ通話などを通じてお墓の様子をライブ中継し、自宅にいながらリアルタイムでお参りができる「オンライン墓参り」といったサービスです。
物理的な距離や身体的な制約を超えて、故人やご先祖様と繋がるための選択肢は、今後ますます多様化していくでしょう。

よくある質問(FAQ)

Q: お墓参りの頻度に決まりはありますか?

A: 厳格な決まりはありません。お盆やお彼岸など年に数回の方もいれば、月命日に毎月お参りする方もいます。大切なのは回数よりも故人を想う気持ちです。ご自身の生活に合わせて、無理のないペースでお参りを続けることが何よりの供養になります。

Q: お墓参りは一人で行ってもいいのですか?

A: はい、全く問題ありません。「一人でお墓参りをしてはいけない」というのは迷信です。故人と静かに対話したい時など、一人でゆっくりお参りするのも良いでしょう。ただし、山間部など足場の悪い場所にあるお墓の場合は、安全のために複数人で行くことをお勧めします。

Q: お墓参りの服装や持ち物にマナーはありますか?

A: 法事などの特別な場合を除き、普段着で問題ありません。 ただし、派手な色や露出の多い服装は避け、落ち着いた色合いの清潔感のある服装を心がけましょう。
持ち物は、数珠、線香、ろうそく、お花、お供え物、そして掃除道具(雑巾、スポンジ、ゴミ袋など)があると良いでしょう。

Q: お供え物はどうすればいいですか?

A: 故人が好きだった食べ物や飲み物、季節の果物などをお供えするのが一般的です。ただし、お参りが終わったらカラスなどに荒らされないよう、必ず持ち帰るのがマナーです。 霊園の規則で持ち帰りが定められている場合も多いです。

Q: 初詣とお墓参りを同じ日にしてもいいですか?

A: 避けた方が良いとされています。神道では死を「穢れ(けがれ)」と捉える考え方があるため、神聖な場所である神社に穢れを持ち込むべきではない、という考え方からです。 可能であれば、別の日にお参りするのが望ましいでしょう。

まとめ

お墓参りの時期に厳格なルールはありません。
最も大切なのは、あなたが「故人に会いたい」「感謝を伝えたい」と感じた時に、心を込めて手を合わせることです。

お盆やお彼岸といった伝統的な時期は、ご先祖様との繋がりを再確認する素晴らしい機会ですが、それに縛られる必要はありません。
この記事を参考に、ご自身のライフスタイルに合わせて、無理なくお墓参りを続けていただければ幸いです。

あなたと故人とのご縁が、これからも温かく結ばれ続けることを、心から願っております。

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