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49日法要でお墓がない場合の不安を解消。納骨は後でも大丈夫、心からの供養を

2026.02.03
2026.02.03

「49日の法要が近づいているのに、お墓の準備が間に合わない…」

そのような状況で、ご不安な気持ちを抱えていらっしゃるのではないでしょうか。ご安心ください。
結論から申し上げますと、49日法要で必ず納骨をしなければならない、という決まりはありません。

故人を大切に想うお気持ちがあれば、納骨はご家族のタイミングで行って大丈夫です。

この記事では、葬祭カウンセラーの視点から、まず何から始めればよいのか、そして、現代のライフスタイルに合わせた多様な供養のかたちについて、一つひとつ丁寧にご説明します。

【この記事の結論】49日法要でお墓がなくても問題ありません

  • 納骨の時期に決まりはない
    49日法要と納骨を同時に行うのは慣習であり、法律上の義務ではありません。焦らず、家族のタイミングで行って大丈夫です。
  • まず「法要」の準備を優先
    納骨のことは一旦切り離し、故人のための「49日法要」をきちんと執り行うことを第一に考えましょう。ご遺骨は自宅で安置を続けられます。
  • 供養の選択肢は多様
    お墓を建てなくても、「永代供養」「樹木葬」「納骨堂」「散骨」「手元供養」など、様々な供養の方法があります。

【結論】49日法要でお墓がなくても全く問題ありません

納骨の時期に法的な決まりはない

まず、最もご安心いただきたい点として、納骨の時期について定めた法律は存在しません。
「墓地、埋葬等に関する法律」(通称:墓埋法)は、遺骨を埋葬する「場所」について定めていますが、「いつまでに」という期限には一切触れていません。

したがって、49日法要の日に納骨が間に合わなくても、法的に何ら問題はなく、焦りや罪悪感を抱く必要は全くないということです。

実際、お墓の建立には数ヶ月を要することが一般的ですし、供養方法をじっくり検討するために、一周忌や三回忌、あるいはお盆やお彼岸など、ご家族が集まりやすい節目に納骨を行うケースは非常に多くなっています。

なぜ「49日に納骨」と言われるのか?

では、なぜ一般的に「49日に納骨」というイメージが定着しているのでしょうか。
これは、仏教における49日という日が「忌明け(きあけ)」という大きな節目であることと関係しています。

故人の魂の行き先が決まるこの大切な日に、親族が集まって法要を営みます。
その際、集まっていただいた親族の負担を考え、法要と納骨を一度に済ませるのが効率的であるという、あくまで利便性から生まれた慣習なのです。
決して、守らなければならない義務ではありません。

まずは「49日法要」を執り行うことを考えましょう

納骨の準備が整っていない場合、まず考えるべきは「納骨をどうするか」ではなく、「故人のための49日法要をきちんと執り行うこと」です。納骨と法要は、全く別のものとして切り離して考えましょう。

49日法要は、故人の冥福を祈り、無事にあの世へ旅立てるよう願うための重要な儀式です。
お墓がなくても、ご自宅や菩提寺、あるいはセレモニーホールなどで、心を込めて法要を営むことが何よりも大切です。
ご遺骨は、法要が終わった後も、引き続きご自宅で安置し、供養を続けることができます。

関連記事: 四十九日法要の準備ガイド:大切な儀式をスムーズに行うために

お墓がない場合の49日法要の進め方と準備

お墓がない場合でも、故人のために心を込めて49日法要を執り行うことは非常に大切です。
ここでは、具体的な準備と進め方について解説します。

1. 法要の日時と場所を決める

まずは、法要の日時と場所を決定します。日程は、僧侶や主な親族の都合を調整して決めましょう。
場所の選択肢としては、ご自宅、菩提寺、あるいは民間の斎場やホテルなどが考えられます。

ご自宅で執り行う場合は、故人が住み慣れた場所で、リラックスして最後の時間を過ごせるというメリットがあります。移動の負担も少なく、費用も抑えられます。

一方で、準備や片付けが大変、参列者が多いと手狭になる、といったデメリットも考慮する必要があります。ご自身の状況に合わせて、最適な場所を選びましょう。

2. お布施と本位牌の準備

次に、僧侶にお渡しするお布施と、故人の魂の依り代となる本位牌を準備します。
49日法要で必要となる費用の目安を以下の表にまとめました。

項目金額の相場備考
お布施3万円~5万円葬儀の際の10%~20%が目安
お車代5千円~1万円僧侶が遠方からお越しの場合
御膳料5千円~1万円僧侶が会食に参加されない場合
本位牌2万円~10万円素材や彫りの種類により異なる

お布施は、49日法要のお布施の相場は、一般的に3万円~5万円程度とされています。
これは、葬儀の際にお渡しした額の10%~20%が目安となります。

その他、僧侶に遠方からお越しいただく場合は「お車代」(5千円~1万円)、法要後の会食に僧侶が参加されない場合は「御膳料」(5千円~1万円)を別途包むのがマナーです。

本位牌については、葬儀で用いた白木の位牌は、あくまで仮のものです。
49日法要までに、故人の魂が宿るための本位牌を必ず準備しましょう。

法要では、僧侶に「魂入れ(開眼供養)」という儀式を執り行ってもらい、魂を本位牌に移します。
本位牌は、仏具店に依頼してから完成までに1~2週間、彫りによってはそれ以上かかる場合もあるため、法要の日程が決まったらすぐに手配を始めることが肝心です。

3. 法要後の会食(お斎)の手配

法要後には、僧侶や参列者への感謝の気持ちを込めて、会食の席(お斎-おとき-)を設けるのが一般的です。
故人の思い出を語り合いながら、参列者同士の親睦を深める大切な時間となります。

手配の方法としては、仕出し弁当を注文したり、レストランやホテルを予約したりします。
ただし、ご家族の事情によっては省略しても全く問題ありません。
その場合は、法要の終了時に、お弁当と返礼品をお渡しして解散とすることが多いです。

納骨はいつ?どこへ?お墓を持たない新しい供養の選択肢

49日法要を終え、少し落ち着いたら、次は「いつ、どこに納骨するか」を具体的に考えていきましょう。
近年、お墓を持たないという選択は決して珍しいことではなく、むしろ多様なライフスタイルに合わせて、様々な供養の方法が生まれています。

ここでは、代表的な5つの選択肢を、それぞれの特徴や費用とともにご紹介します。

選択肢1:永代供養墓|お墓の管理をお任せできる

永代供養墓は、お寺や霊園がご遺族に代わって永続的に遺骨の管理と供養を行ってくれるお墓です。
お墓の承継者がいない方や、子どもたちに管理の負担をかけたくないという方に選ばれており、2026年現在、安心できる選択肢として非常に人気が高まっています。

契約内容に基づき、お寺や霊園が責任をもって供養を続けます。
お墓の掃除や管理が不要で、承継者がいなくても無縁仏になる心配がありません。
ただし、合祀されると、後から遺骨を取り出すことはできないという点には注意が必要です。

永代供養墓には、以下のような種類があります。

  • 合祀墓
    遺骨を骨壺から取り出し、他の方々と一緒に埋葬する形式です。3万円~と最も費用を抑えられます。
  • 集合墓
    他の方々と同じお墓の中に、骨壺のまま安置する形式です。費用は20万円~60万円程度です。
  • 個別墓
    一定期間(13回忌など)は個別の区画で供養され、その後合祀される形式です。費用は50万円~150万円程度です。

選択肢2:樹木葬|自然に還るという選択(人気No.1)

墓石の代わりに樹木や草花を墓標とする樹木葬は、「最後は自然に還りたい」と願う方を中心に支持を集め、今や最も人気の高い供養方法となっています。
ある調査では、2024年にお墓を購入した人の実に49%が樹木葬を選んだというデータもあります。

関連: 樹木葬が人気に – 日本経済新聞

自然志向で、明るく開放的な雰囲気の霊園が多く、宗教・宗派を問わない場合がほとんどです。
一般的なお墓に比べて費用が安く、永代供養が含まれていることが多いため、管理の手間もかかりません。

ただし、一度埋葬すると遺骨を取り出せないことが多く、年月が経つと墓標の樹木が変化していく可能性があるという点には留意が必要です。

樹木葬には、公園のように整備された公園型や、自然の里山を活かした里山型などがあります。
費用は埋葬方法により様々ですが、5万円~80万円程度が相場です。

選択肢3:納骨堂|天候に左右されない屋内のお墓

納骨堂は、主に交通の便が良い屋内に設けられた、遺骨を納めるための施設です。
天候を気にせずいつでも快適にお参りできる手軽さが魅力です。

駅からのアクセスが良い場所が多く、お花やお線香が用意されていることもあり、手ぶらでお参りに行けます。
セキュリティがしっかりしているのも安心です。

一方で、屋内のため、お墓参りらしい雰囲気が感じにくい場合があります。
また、契約期間が終了すると合祀されるのが一般的です。

納骨堂には、いくつかのタイプがあります。

  • ロッカー式
    個別のロッカーに骨壺を安置する形式で、10万円~と比較的安価です。
  • 仏壇式
    上段が仏壇、下段が納骨スペースになっています。
  • 自動搬送式
    最新のシステムで、参拝スペースまで骨壺が自動で運ばれてきます。費用はタイプや立地により幅広く、10万円~150万円程度が目安です。

選択肢4:散骨|故人の希望を叶える

遺骨を粉末状にして、海や山に撒くのが散骨です。
故人が生前「自然に還りたい」と希望されていた場合などに選ばれる方法です。

最も一般的なのは海洋散骨です。
個人で船をチャーターする方法と、業者に散骨を委託する方法があります。

法律で禁止されているわけではありませんが、トラブルを避けるためにも、条例などを確認し、節度を守って行う必要があります。
個人での判断は難しいため、信頼できる専門業者に依頼するのが賢明です。

費用相場は、業者に散骨を委託する場合で5万円~、ご家族も船に乗って散骨を行う場合は20万円~30万円程度です。

選択肢5:手元供養|故人をいつも身近に感じたい方へ

手元供養は、遺骨の全部または一部を、自宅など身近な場所で保管し供養する方法です。
「まだ故人と離れたくない」「いつもそばに感じていたい」というご遺族の自然な気持ちに寄り添う、新しい供養のかたちです。

デザイン性の高い小さな骨壺(ミニ骨壺)にご遺骨を納めて仏壇やリビングに置いたり、ご遺骨を加工してペンダントや指輪などのアクセサリーにして身に着けたりします。
故人を身近に感じられ、いつでも好きな時に手を合わせることができます。費用も抑えられます。

ただし、将来的にその遺骨をどうするのか、管理者を決めておく必要があります。
分骨した場合、残りの遺骨の供養方法も考える必要があります。
費用相場は、ミニ骨壺やアクセサリーの種類によりますが、数万円~始めることができます。

以下の表に、5つの供養方法を比較してまとめました。

供養方法特徴費用相場こんな方におすすめ
永代供養墓お寺や霊園が永続的に管理・供養3万円~150万円承継者がいない、管理の負担を減らしたい
樹木葬樹木や草花を墓標とする自然志向の供養5万円~80万円自然に還りたい、費用を抑えたい
納骨堂屋内の施設で天候に左右されずお参り可能10万円~150万円アクセス重視、快適にお参りしたい
散骨遺骨を粉末状にして海や山に撒く5万円~30万円故人の遺志を尊重、自然に還したい
手元供養自宅など身近な場所で遺骨を保管数万円~故人を身近に感じたい、まだ離れたくない

関連記事: 「お墓を買うお金がない」は恥じゃない。故人もきっと喜ぶ、新しい供養のカタチ5選

よくある質問(FAQ)

ここでは、お墓や供養に関して、多くの方が抱かれる疑問にお答えします。

Q: 遺骨をずっと自宅に置いておいても良いのですか?

A: はい、法律上は全く問題ありません。
ご自宅で遺骨を保管する「手元供養」は、故人を身近に感じられる素晴らしい供養の方法です。

ただし、将来的にご自身に万が一のことがあった際に、そのご遺骨を誰が、どのように供養していくのかをご家族と事前に話し合っておくことが大切です。

Q: 49日法要をしないと、どうなりますか?

A: 仏教の教えにおいて、49日法要は故人の成仏を願うための大切な儀式とされています。
しかし、これは強制ではありません。
ご家族の健康状態や遠方にお住まいであるなど、様々な事情で執り行うのが難しい場合は、無理に行う必要はありません。

何よりも大切なのは、形式にこだわること以上に、故人を想うお気持ちです。

Q: 永代供養と永代使用の違いは何ですか?

A: この二つはよく混同されがちですが、意味が全く異なります。

永代供養」とは、お墓の管理や供養そのものを、永代にわたって寺院や霊園にお任せすることを指します。
一方、「永代使用」とは、お墓が建っている土地を使用する権利(永代使用権)を永代にわたって持つことです。

こちらは管理費を払い続ける限り使用できますが、管理が途絶えると無縁仏になる可能性があります。

Q: 自分で遺骨を庭に埋めても良いですか?

A: いいえ、それはできません。
「墓地、埋葬等に関する法律」により、許可なく私有地などに遺骨を埋葬することは禁止されています。
必ず、都道府県知事の許可を得た墓地や霊園に埋葬するか、散骨や手元供養など、法律に則った適切な方法で供養しましょう。

Q: 納骨しない場合、親戚から反対されませんか?

A: 供養に対する考え方は、世代や育った環境によっても異なり、人それぞれです。
そのため、納骨をしないという選択に対して、ご親戚から反対される可能性は十分に考えられます。

大切なのは、なぜその選択をしたのか、ご自身の想いや考えを誠実に伝え、事前に丁寧に話し合うことです。
一方的に決めるのではなく、お互いの気持ちを尊重しながら、理解を求めていく姿勢が重要になります。

まとめ

この記事では、49日法要を前にお墓の準備ができていないというご不安に対し、その解決策と多様な供養の選択肢について解説してきました。

最後に、大切なことをもう一度お伝えします。

49日法要でお墓がなくても、焦る必要は全くありません。
納骨と法要は分けて考えて良く、納骨の時期に法的な決まりはありません。
供養には、永代供養、樹木葬、納骨堂、散骨、手元供養など、たくさんの選択肢があります。

形式も大切ですが、最も重要なのは、故人を想う心です。
たくさんの選択肢の中から、ご自身が心から納得できる方法を見つけることが、何よりの供養になります。

もし、どの方法が良いか迷われたり、一人で決めるのが不安だったりしたら、どうぞ一人で抱え込まずに、私たちのような専門家にご相談くださいね。
葬祭カウンセラーとして、皆様の心に寄り添い、故人とのご縁を未来へ繋ぐお手伝いをさせていただきます。

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