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浄土真宗の永代供養にかかる費用はいくら?永代経・合祀墓・個別墓の料金相場まとめ

2026.01.12
2026.01.12

「お墓のことで、ご家族に負担をかけたくない」
「自分の家の宗派である浄土真宗では、永代供養はできるのだろうか?」

そんなお悩みや疑問をお持ちではないでしょうか。

株式会社goennでCPOを務め、葬祭カウンセラーとしても活動しております、新原秀崇です。
近年、お墓のあり方が多様化する中で、永代供養を検討される方は非常に増えています。
しかし、浄土真宗の教えは他の宗派と少し異なり、戸惑われる方も少なくありません。

この記事では、浄土真宗の永代供養にかかる費用相場はもちろん、その背景にある考え方や、「永代経」との違い、そしてあなたとご家族にとって最適な選択をするためのポイントを、専門家の立場から分かりやすく解説します。

【この記事の結論】浄土真宗の永代供養:費用と選択肢の要点

供養の種類費用相場特徴
合祀墓5万円~30万円他の方の遺骨と一緒に埋葬。最も費用を抑えられる。
個別墓50万円~150万円一定期間、個別の墓石で供養。その後合祀されるのが一般的。
納骨堂20万円~150万円屋内施設で天候に左右されずお参り可能。様々な形式がある。
浄土真宗の永代供養

この記事の目次

【結論】浄土真宗の永代供養 費用相場一覧表

まず、多くの方が最も知りたい結論からお伝えします。
浄土真宗の方が永代供養を選ぶ際の、種類別の費用相場は以下の通りです。
ご自身の希望や予算に合わせて、どのような選択肢があるのか、まずは大枠を掴んでみてください。

供養の種類費用相場特徴
合祀墓5万円~30万円他の方の遺骨と一緒に埋葬。最も費用を抑えられる。
集合墓20万円~60万円共有スペースに骨壺のまま個別に安置。
個別墓50万円~150万円一般のお墓に近い形で個別に安置。一定期間後、合祀されることが多い。
納骨堂20万円~150万円屋内施設。ロッカー型、仏壇型など多様な形式がある。
樹木葬5万円~100万円墓石の代わりに樹木をシンボルとする。埋葬方法により費用が変動。
永代経3万円~10万円故人の供養ではなく、仏法が永代に伝わることを願う法要のお布施。
※永代経は永代供養とは目的が異なりますが、比較のために掲載しています。

関連記事: 永代供養の費用を比較!最適な供養方法を見つけるためのポイント

そもそも浄土真宗に「永代供養」はない?その理由を分かりやすく解説

「浄土真宗のお寺に相談したら、うちは永代供養はやっていないと言われた」。
そんな経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。
実は、厳密に言うと、浄土真宗の教えには「永代供養」という考え方が存在しません。
その理由を、教義の観点から分かりやすく解説します。

浄土真宗の基本的な考え方:「亡くなるとすぐに仏になる」

多くの仏教宗派では、亡くなった方の魂が成仏できるように、残された家族が法要などを行う「追善供養(ついぜんくよう)」を大切にします。
これは、故人が安らかに仏様の世界へ行けるように、後から善行を送って応援するという考え方です。

しかし、浄土真宗の教えはこれとは大きく異なります。
浄土真宗では、阿弥陀如来の力(他力本願)を信じる人は、亡くなるとすぐに極楽浄土に往生し、仏になる(即身成仏)と考えられています。

つまり、亡くなった方はすでに仏様になっているため、残された家族が成仏を願って「供養」をする必要がないのです。
これが、浄土真宗に「永代供養」という概念がない根本的な理由です。
葬儀の際に「ご冥福をお祈りします」という言葉を使わないのも、すでに仏になっている故人の幸せを後から祈る必要はない、という考えに基づいています。

現代のニーズに応えるお寺の現状

では、浄土真宗の方は永代供養を選べないのでしょうか?
答えは「いいえ」です。

教義上は永代供養という考え方がなくても、現代社会では「お墓の承継者がいない」「子供に負担をかけたくない」といった切実な悩みが増えています。
こうした社会的なニーズに応えるため、多くの浄土真宗のお寺でも、承継を前提としないお墓を「永代供養墓」という名称で用意しています。

これは教義が変わったわけではなく、あくまでお寺がご遺骨を永代にわたって管理・維持するという「仕組み」として提供されているものです。
また、宗旨・宗派を問わない民間の霊園などを利用する選択肢も広くあります。
ですから、浄土真宗の方でも安心して永代供養を選ぶことができます。

「永代経」と「永代供養」は全くの別物です

浄土真宗の話をしていると、「永代経(えいたいきょう)」という言葉を耳にすることがあります。
「永代」という言葉がつくため、「永代供養」と混同されがちですが、この二つは全く意味が異なります。

永代経(えいたいきょう)とは?

永代経とは、故人の供養のために行われるものではありません。
これは、お寺が存続し、阿弥陀如来の教え(仏法)が未来永劫にわたって受け継がれていくことを願い、そのために行われる法要のことです。

故人が亡くなったことをご縁として、私たちが仏様の教えに触れる機会をいただき、その教えを未来に繋いでいく。
そのお寺の護持・発展を支えるために納めるお布施(懇志)が「永代経懇志(えいたいきょうこんし)」なのです。

目的と費用の違いを比較

「永代供養」と「永代経」の違いを整理すると、以下のようになります。

永代供養永代経
目的遺骨の管理と供養を寺院・霊園に託すこと仏法が永代に伝わることを願い、お寺を支えること
対象故人の遺骨生きている私たち、未来の世代
費用遺骨の管理・供養に対する対価お寺の護持・発展のための懇志(お布施)
費用相場5万円~150万円以上(埋葬方法による)3万円~10万円程度

このように、目的も対象も全く異なるものです。
この違いを理解しておくことは、お寺と話を進める上で非常に重要です。

【種類別】浄土真宗の永代供養にかかる費用と特徴

ここからは、浄土真宗の方が利用できる永代供養の種類と、それぞれの費用相場、特徴を詳しく見ていきましょう。
ご自身の希望や価値観に合った方法を見つけるための参考にしてください。

1. 合祀墓(ごうしぼ):最も費用を抑えたい方向け

  • 費用相場:5万円~30万円

合祀墓は、骨壺からご遺骨を取り出し、他の多くの方々のご遺骨と一緒に一つの場所に埋葬する方法です。
個人のお墓を持たないため、費用を最も安く抑えられるのが最大のメリットです。
お墓の承継者がいない方や、費用をかけたくない方に選ばれています。

【葬祭カウンセラーからの注意点】
合祀墓を選ぶ際に最も注意すべき点は、一度埋葬すると、特定個人のご遺骨を二度と取り出すことができなくなることです。 後から「やはり分骨したい」「別のお墓に移したい」と思っても、それは叶いません。ご家族やご親族と十分に話し合い、全員が納得した上で決断することが不可欠です。

2. 集合墓:費用と個別性のバランスを取りたい方向け

  • 費用相場:20万円~60万円

集合墓は、カロート(納骨室)が個別に区切られており、骨壺のまま一定期間、個別に安置される形式のお墓です。
屋外の石碑やモニュメントの下に、共同の納骨スペースが設けられていることが多くあります。
合祀墓よりは費用がかかりますが、一定期間は「〇〇家の遺骨」として個別性が保たれるのが特徴です。
契約期間(多くは13回忌や33回忌など)が過ぎると、合祀墓に移されるのが一般的です。

3. 個別墓:一般のお墓に近い形を希望する方向け

  • 費用相場:50万円~150万円

個別墓は、永代供養付きでありながら、一般的なお墓と同じように個別の区画と墓石を持つタイプです。
家族だけで眠ることができ、お墓参りも従来通りに行えるため、心理的な抵抗が少ないかもしれません。
ただし、「永代」といっても永続的に個別で管理されるわけではなく、集合墓と同様に17回忌や33回忌、50回忌といった契約期間が定められていることがほとんどです。
期間終了後は、合祀されるのが一般的です。

4. 納骨堂・樹木葬など近年の選択肢

近年では、お墓の形も多様化しており、浄土真宗の方でも選べる選択肢が増えています。

納骨堂(費用相場:20万円~150万円)

屋内の施設にご遺骨を安置する方法です。天候に左右されずお参りできるのが魅力です。ロッカー型、仏壇型、自動搬送式など様々なタイプがあり、費用も大きく異なります。

樹木葬(費用相場:5万円~100万円)

墓石の代わりに樹木や草花をシンボルとするお墓です。自然志向の方に人気があります。埋葬方法も、他の方と共同のスペースに埋葬される合祀タイプから、個別の区画が与えられるタイプまで様々です。

私、新原はIT企業のCPOとして、供養のDXにも携わっておりますが、最近ではICカードをかざすと参拝スペースに遺骨が運ばれてくる自動搬送式の納骨堂や、遠方からでもお参りできるオンラインサービスなども登場しています。
ご自身のライフスタイルに合った、新しい供養の形を検討してみるのも良いでしょう。

浄土真宗の永代供養を選ぶ際の3つの注意点

永代供養は、お墓の悩みを解決する有効な選択肢ですが、決断を急ぐと後悔やトラブルにつながる可能性もあります。
葬祭カウンセラーとして多くの方のご相談を受けてきた経験から、特に注意していただきたい3つのポイントをお伝えします。

1. 親族への事前相談を必ず行いましょう

永代供養、特に合祀を選ぶということは、従来の「お墓参り」の形が大きく変わることを意味します。
自分は良くても、他の親族が「お墓がなくなるなんて寂しい」「手を合わせる対象がなくなってしまう」と感じるかもしれません。

「費用が安いから」「管理が楽だから」という理由だけで一人で決めず、必ず事前に家族や親族と話し合いの場を設けましょう。
なぜ永代供養を選びたいのか、その理由を誠実に伝え、皆の想いを確認することが、後のトラブルを避けるために最も重要です。

2. 契約内容(管理期間と合祀のタイミング)をよく確認する

「永代」という言葉から、「永久に個別で管理してくれる」と誤解される方が少なくありません。
しかし、前述の通り、個別安置には期間が定められているケースがほとんどです。

契約時には、以下の点を必ず書面で確認しましょう。

  • 個別で安置される期間は具体的に何年間か?(例:33回忌まで、など)
  • 個別安置期間が終了した後、いつ、どのように合祀されるのか?
  • 費用に含まれるものは何か?(永代供養料、納骨法要料、彫刻料など)
  • 年間管理費などの追加費用は本当に発生しないか?

曖昧な点を残さず、納得できるまで説明を求めることが大切です。

3. 宗旨・宗派の受け入れ条件を確認する

永代供養墓には、特定のお寺が運営するものと、民間の霊園が運営するものがあります。

浄土真宗のお寺が運営する永代供養墓

浄土真宗の教義や儀礼に沿った供養を希望する方には安心です。ただし、選択肢は限られる場合があります。

宗旨・宗派不問の霊園

こちらは誰でも受け入れてくれるため、選択肢が豊富です。 アクセスしやすい場所や、気に入った環境の霊園を選ぶことができます。ただし、法要などはその霊園の形式に沿って行われることが一般的です。

ご自身の信仰を大切にしたいのか、それとも立地や環境を優先したいのか、ご家族の希望と合わせて検討しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q: 浄土真宗ですが、永代供養はできますか?

A: はい、可能です。本来、浄土真宗の教えに「永代供養」という考え方はありませんが、現代のニーズに応え、多くのお寺や霊園で永代供養墓が用意されています。 宗旨・宗派不問の霊園を選ぶという選択肢もあります。

Q: 永代供養の費用は一度支払えば、本当に追加費用はかかりませんか?

A: はい、ほとんどの場合、契約時に一括で支払うため、後の年間管理費などはかかりません。ただし、納骨法要のお布施や、墓誌への彫刻料などが別途必要になる場合がありますので、契約時に総額をしっかり確認することが大切です。

Q: 「永代経懇志」とは何ですか?永代供養料とは違うのですか?

A: 全く違うものです。永代供養料は「遺骨の管理・供養」を寺院に託すための費用です。一方、「永代経懇志」は、故人の供養のためではなく、お寺や仏様の教えが永代に続くことを願って納める「お布施」です。

Q: 合祀をすると、遺骨はもう取り出せませんか?

A: はい、その通りです。合祀は、他の方の遺骨と一緒に埋葬するため、一度納骨すると特定の個人の遺骨だけを取り出すことはできなくなります。 この点は、ご家族・ご親族とよく話し合ってから決める必要があります。

Q: 墓じまいをして永代供養にする場合、総額はいくらくらいかかりますか?

A: 墓じまいには、お墓の撤去費用(20万円~)、法要のお布施、離檀料などがかかります。 これに新しい永代供養の費用が加わるため、総額では30万円~300万円程度と幅広くなります。 事前に複数の石材店から見積もりを取ることをお勧めします。

まとめ

今回は、浄土真宗の永代供養にかかる費用について、その背景にある教義や「永代経」との違いも交えながら詳しく解説しました。

大切なのは、費用だけで決めるのではなく、ご自身やご家族が心から納得できる形を見つけることです。
浄土真宗の教えを大切にしながらも、現代のライフスタイルに合った供養の形は必ず見つかります。

この記事が、あなたの「おまいり」の選択肢を広げ、故人様とのご縁を未来へ繋ぐ一助となれば、専門家としてこれほど嬉しいことはありません。
もし具体的なお悩みがあれば、どうぞお気軽に私たち専門家にご相談ください。
あなたの心に寄り添い、最適な答えを一緒に見つけるお手伝いをさせていただきます。

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