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一心寺への納骨は今も可能?2021年以降の受入れ制限を正しく理解して、後悔しない供養を選ぶ

2026.02.28
2026.02.28

「一心寺に納骨したいけれど、受入れ制限があると聞いて不安になった」
「墓じまいをしたあとの遺骨を、一心寺に持っていけないって本当?」

そんなお悩みを抱えていらっしゃる方は、少なくないのではないでしょうか。

大阪・天王寺にある一心寺(いっしんじ)は、宗派を問わず納骨を受け入れてきた「お骨佛(こつぼとけ)のお寺」として、関西の方を中心に長く親しまれてきました。
しかし、令和3(2021)年1月1日より、納骨の受入れ条件が大きく変わりました

この記事では、受入れ制限の具体的な内容と、その背景にある理由を正しく整理したうえで、「それでも一心寺に納骨できるケース」と「難しい場合にどうすればよいか」を、できるだけ丁寧にお伝えします。

【この記事の結論】一心寺への納骨、2021年以降の全知識

疑問・関心事結論・答え
今も納骨できる?はい、3つの条件を満たせば可能です。
納骨できる条件は?小骨壺(直径9cm・高さ11cm以下)であること
1霊につき1壺のみ
改葬(墓じまい)後の遺骨ではないこと
墓じまい後の遺骨は?一切受入れ不可です。骨壺の大きさに関係なく納骨できません。
骨壺が大きい場合は?未埋葬の遺骨に限り、「粉骨」して小さくすれば納骨できます。
費用はいくら?納骨冥加料として2万円・3万円・5万円からお気持ちで選びます。
一心寺 納骨受け入れ制限ガイド
2021年以降の制限を正しく理解し、大切な故人を一心寺のお骨佛として安らかに供養しましょう。

一心寺への納骨は今もできる?2021年以降の受入れ状況を正確に確認しよう

「一心寺はもう納骨できないらしい」という話を耳にされた方もいらっしゃるかもしれません。
でも、ご安心ください。制限=全面禁止ではありません

結論:条件を満たせば、今でも納骨は可能です

令和3(2021)年1月1日以降も、以下の条件を満たしていれば、一心寺への納骨は可能です。

  • 小骨壺(直径9cm以下、蓋を含めた高さ11cm以下)であること
  • 1霊につき1壺のみ
  • 改葬(墓じまい・他の納骨施設からの移転)後の遺骨ではないこと

この3つをすべて満たしていれば、今でも予約不要で納骨の受付をしてもらえます。
ただし、一つでも条件を満たさない場合は受入れ不可となりますので、ここからの説明をしっかりとご確認ください。

令和3(2021)年1月1日から何が変わったのか

制限の前後で何が変わったのかを表で整理しました。

項目2020年12月31日まで2021年1月1日以降
骨壺の大きさ胴骨(全骨)も含め制限なし直径9cm以下・高さ11cm以下の小骨壺のみ
改葬(墓じまい後)の遺骨受入れ可能一切受入れ不可
1霊あたりの壺数複数可1壺のみ
郵送・宅急便での納骨受付なし受付なし(変更なし)

特に注意していただきたいのは、改葬後の遺骨は骨壺の大きさに関係なく一切受入れ不可という点です。
役所から改葬許可証が発行されていても同様で、一心寺は改葬受入れ証明の発行も行っていません。

なぜ受入れ制限が設けられたのか?お骨佛造立の「限界」という事情

「どうして急に受入れを制限したの?」と疑問に感じる方もいらっしゃるでしょう。
その背景には、一心寺ならではの供養文化が深く関わっています。

お骨佛とは何か——明治20年に始まる唯一無二の供養の形

一心寺の最大の特徴は、「お骨佛(こつぼとけ)」の存在です。
お骨佛とは、納骨されたご遺骨を粉末にし、セメントと混ぜ合わせて造立する阿弥陀如来像のこと。
明治20年(1887年)に第1体目が造立されて以来、10年に1度のペースで新たなお骨佛が開眼されてきました。

これまでに通算14体が造立されていますが、戦前の6体は残念ながら戦災により焼失。
現在は8体のお骨佛が納骨堂・お骨佛堂に安置されています。
およそ200万人もの故人のご遺骨がお骨佛となり、平成17年には大阪市の無形民俗文化財にも指定されました。

なお、次回のお骨佛造立は令和9(2027)年初夏の予定です。

胴骨・改葬の急増が引き起こした「お骨の飽和」問題

お骨佛はもともと、ご遺骨の一部である「分骨」を用いて造立されてきました。
しかし時代の変化とともに、一心寺は胴骨(全骨)の受入れにも柔軟に対応してきた経緯があります。

ところが近年、全国的に墓じまい・改葬が急増しています。
厚生労働省の「衛生行政報告例」によれば、2022年度の改葬件数は15万1,076件と過去最多を記録。2004年度の約6.8万件から、わずか20年足らずで倍以上になっています。

こうした社会的背景のなかで、一心寺にも胴骨や改葬納骨が大量に持ち込まれるようになり、お骨の総量がお骨佛造立の限界を超えんとする事態に至りました。
一心寺の公式サイトでも、「将来にわたってお骨佛造立を継続するため」の苦渋の決断であったことが説明されています。

葬祭カウンセラーとして申し上げるなら、この制限は一心寺がお骨佛という文化を守り続けるための、前向きな判断だと私は考えています。

一心寺に納骨できる骨壺のサイズ条件——チェックリストで確認しよう

「うちの骨壺で大丈夫かな?」と不安な方のために、受入れ可能な骨壺の基準をしっかり整理しておきましょう。

受入れ可能な骨壺の基準:直径9cm以下・高さ11cm以下

一心寺が受け入れる骨壺の条件は以下のとおりです。

受入れ可能な骨壺の条件

  • 直径:9cm以下
  • 高さ(蓋を含む):11cm以下
  • 1霊につき1壺のみ

骨壺のサイズで言えば、2.5寸(直径約7.5cm)の骨壺がこの基準を満たす目安となります。
3寸(直径約9.2cm)の骨壺はわずかに超えてしまうため、注意が必要です。

通常サイズの骨壺はそのままでは持参できない

火葬後に収骨する骨壺は、関西でも本骨壺(2〜3寸程度)と胴骨壺(5〜6寸程度)に分かれることが一般的です。
胴骨壺はもちろん、3寸の骨壺でもサイズ超過になる場合があります。

ただし、諦める必要はありません。次の章でご紹介する「粉骨」という方法で対応できる可能性があります。

骨壺が大きくても一心寺に納骨できる「粉骨」という選択肢

粉骨(ふんこつ)とは何か——ご遺骨をパウダー状にして骨壺を小さくする方法

粉骨(ふんこつ)とは、ご遺骨を専用の機械や手作業で細かく砕き、パウダー状にする加工のことです。
粉骨を行うと、ご遺骨の体積はおよそ3分の1から4分の1にまで小さくなります。

「遺骨を砕くなんて、法律的に問題はないの?」と心配される方もいらっしゃいますが、宗教的にも法律的にも問題のない方法です。
散骨や手元供養のためにも広く利用されています。

粉骨によって小さな骨壺(2.5寸など)に収めれば、一心寺の受入れ基準をクリアできます。
ただし、粉骨が有効なのは「まだ一度も埋葬していないご遺骨」に限られます。

粉骨の費用相場と業者依頼のポイント

粉骨を専門業者に依頼した場合の費用は、骨壺のサイズにもよりますが、おおむね1万円〜3万円程度が相場です。

大切なご家族のご遺骨を扱う作業ですので、以下のポイントを押さえて業者を選ぶと安心です。

  • 粉骨の作業に立ち会えるか
  • 料金体系が明確か(追加料金の有無を事前に確認)
  • 他のご遺骨と混ざらないよう、1柱ずつ丁寧に対応しているか

一心寺の近隣エリアにも粉骨に対応する業者がありますので、納骨の予定と合わせて検討されるとよいでしょう。

注意:粉骨して小さくしても、改葬後の遺骨は受入れ不可

ここは非常に重要なポイントです。
「粉骨して骨壺を小さくすれば、墓じまいの遺骨でも一心寺に納骨できる」という理解は誤りです

一心寺が受入れ不可としているのは、骨壺のサイズではなく、「改葬であるかどうか」という点です。
一度でもお墓や納骨施設に埋蔵・収蔵された遺骨は、粉骨してサイズを小さくしても受入れの対象外となります。

この点を知らずに一心寺を訪れ、受付で断られてしまうケースも少なくないと聞きます。
事前にしっかりとご確認ください。

墓じまい・改葬後の遺骨はどうすれば?一心寺以外の供養先を考える

「一心寺に納骨できないなら、遺骨をどこに納めればいいの?」——そんな不安を感じていらっしゃる方に、いくつかの選択肢をご紹介します。

代替の供養先①:一心寺の近隣寺院(泰聖寺・四天王寺など)

一心寺のすぐ近くには、改葬後の遺骨も受入れ可能な寺院があります。

たとえば、一心寺から約500mの場所にある泰聖寺(たいしょうじ)は、全骨納骨や墓じまい後の改葬納骨にも対応しています。
永代供養墓の費用は1霊3万円〜とされており、一心寺にお参りした帰りに立ち寄ることもできる距離です。

また、四天王寺にも合同納骨墓があり、大阪では一心寺と並んで納骨先として知られています。

いずれも一例ですので、ご家族のご事情に合わせて複数の寺院を比較されることをおすすめします。

代替の供養先②:永代供養墓・合祀墓

永代供養(えいたいくよう)とは、寺院や霊園がご家族に代わって長期にわたり供養を続けてくれる仕組みです。
お墓の跡継ぎがいない方や、将来の管理に不安がある方にも適しています。

費用は施設により幅がありますが、一般的には10万円〜30万円程度が目安です。
合祀墓(ごうしぼ)であればさらに費用を抑えられるケースもあります。

代替の供養先③:散骨・樹木葬などの自然葬

近年は、海洋散骨や樹木葬(じゅもくそう)など、自然に還る形の供養を選ぶ方も増えています。
海洋散骨の費用は代理散骨で5万円前後から、樹木葬は10万円前後からが一般的な相場です。

「故人が海が好きだったから」「自然の中で眠りたいと言っていた」——そうしたご本人の意向やご家族の価値観に寄り添って、最も心が通う供養の形を選んでいただければと思います。

関連記事: 樹木葬と散骨の違いとは?メリット・デメリット比較で選び方がわかる

一心寺の納骨にかかる費用・手続き・必要書類の最新情報

条件を満たして一心寺に納骨する場合の、具体的な費用と当日の流れをまとめます。

現在の納骨冥加料(令和4年4月以降)

令和4(2022)年4月に冥加料の改定が行われました。現在の費用は以下のとおりです。

項目費用備考
納骨冥加料(1霊)2万円・3万円・5万円金額はお気持ちで選択
永代供養冥加料(1霊)20万円〜33年間の年忌供養つき
納骨+永代供養22万円〜上記の合算
浄砂開眼1万円遺骨返還不可の代替措置

改定前は、納骨冥加料が1万円〜、永代供養冥加料が10万円〜でしたので、いずれも約2倍の値上げとなっています。
最新の金額は一心寺の公式サイト(冥加料改定のお知らせ)でご確認ください。

当日の流れと必要書類

一心寺での納骨は予約不要で、年中無休で受付しています。当日の流れは以下のとおりです。

  • 受付時間(9:00〜16:00)内に山門右奥の「念佛堂」へ
  • 納骨申込書に必要事項(故人の氏名・死亡年月日・施主の住所氏名など)を記入
  • 冥加料を納め、本堂にて僧侶による回向(お焼香)
  • 納骨堂にてご遺骨を納骨(所要時間は全体で約1時間)

必要書類は、「火葬許可証」または「火葬済証明書」「分骨証明書」のいずれかの原本です。
コピーでは受付できませんのでご注意ください。
服装に厳格な決まりはありませんが、華美でない落ち着いた服装が望ましいでしょう。

なお、お盆・お彼岸・お正月などは大変混雑します。
混雑状況は一心寺公式サイトのライブカメラでも確認できますので、ぜひご活用ください。

よくある質問(FAQ)

Q: 2026年現在も、一心寺への納骨は可能ですか?

はい、条件を満たせば今でも納骨できます。
直径9cm以下・高さ(蓋含む)11cm以下の小骨壺のみ受入れ可能で、1霊につき1壺までです。
ただし、改葬(墓じまい・別施設からの移転)後の遺骨は骨壺の大きさに関わらず一切受入れ不可ですので、ご注意ください。

Q: 墓じまいをしたあとの遺骨を一心寺に持っていくことはできますか?

できません。令和3年以降、改葬後の遺骨は骨壺の大きさに関わらず受け入れていません。
役所から改葬許可証が発行されていても同様です。
改葬後の遺骨については、近隣の泰聖寺や四天王寺、永代供養墓などの選択肢をご検討ください。

Q: 骨壺が大きい場合、粉骨すれば一心寺に納骨できますか?

未埋葬の遺骨であれば、粉骨して小骨壺のサイズに収めることで納骨可能です。
ただし、改葬後(墓じまい後)の遺骨は、粉骨をしてサイズを小さくしても受入れ不可です。

Q: 一心寺の納骨費用はいくらですか?

令和4(2022)年4月の改定以降、小骨壺1霊の納骨冥加料は2万円・3万円・5万円の3段階です。
永代供養も合わせて依頼する場合は22万円〜となります。
金額の差による供養内容の違いはなく、ご遺族のお気持ちで選べます。

Q: 一心寺への納骨に予約は必要ですか?

予約は不要です。
年中無休で、毎日9:00〜16:00の受付時間内にご来山ください(大晦日は午前11時まで)。
なお、毎年4月25日〜27日頃は年次納骨供養大法要のため納骨受付ができない日がありますのでご注意ください。

Q: 一心寺に納骨すると、後から遺骨を取り出せますか?

取り出すことはできません。
納骨後はすぐにお骨佛造立の準備が始まるため、一度納めたご遺骨はお返しできません。
「遺骨を手元にも残しておきたい」「あとで別のお墓に移す可能性がある」という場合は、事前にご家族でよくご相談ください。

なお、遺骨の代わりに魂入れをした砂をお還しする「浄砂開眼(じょうさかいげん)」(1万円)という選択肢もあります。

Q: 一心寺は宗派を問わず納骨できますか?

基本的には宗派を問わず受け入れています。
一心寺は浄土宗のお寺ですが、多くの宗派の方の納骨を受け付けています。
ただし、一部の宗教・宗派については受付をお断りするケースもあると公表されていますので、不安な方は事前にお問い合わせされることをおすすめします。

まとめ

この記事のポイントを振り返ります。

  • 令和3(2021)年1月1日以降、一心寺の納骨は「直径9cm以下・高さ11cm以下の小骨壺のみ」「改葬後の遺骨は一切不可」という条件に変わった
  • 条件を満たせば今でも納骨は可能。骨壺が大きい場合は粉骨(未埋葬の遺骨に限る)という対応策がある
  • 改葬後の遺骨については、近隣寺院(泰聖寺・四天王寺など)・永代供養墓・散骨や樹木葬など、ご家族に合った供養の形を探していただきたい

供養の形は一つではありません。
大切なのは、故人への想いが届く選択をすることだと、葬祭カウンセラーとして私は考えています。
「こうしなければならない」という正解はなく、ご家族が納得し、心が穏やかでいられる供養が、きっと最善の供養です。

ご遺骨の供養先についてお迷いの方は、ぜひgoennのサービスやご相談窓口もご活用ください。
皆さまが後悔のない選択ができるよう、私たちもお手伝いいたします。

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